コープス・ブライドは死者だけどとてもキレイで、求婚されたらち .. >(続きを読む)
コープス・ブライドは死者だけどとてもキレイで、求婚されたらちょっと迷ってしまうかも(笑)。
けど映画全体で言うとどうしても「ナイトメア」と比較しちゃうなあ。技術的にはより洗練されて、表現力はバツグンに豊かになっていると思います。ピアノの連弾シーンでブライドが少しずつ笑顔に戻っていくところや、クライマックスの結婚式での表情の変化など、下手な役者も霞むほど見入ってしまいます。しかしその分、「ナイトメア」のハイテンションな勢いは無くなってしまったなあと思いました。たとえ一般常識的に間違っていたとしても「ええい!やれい!やったれい!」ってな勢いがあった「ナイトメア」。それに比べるとこの作品は「死者と結婚するなんて・・・」という至って常識的な価値観前提で話が進むので、「あれ?ティムバートン、まともになった?」なんて思ったりしました。一見ダークに見えるけれど、結講健全な内容なんです。ミュージカルシーンも、突き抜け感があまりなく「もっと見たいなあ!」と感じました。ストップモーションアニメを当たり前のように一本の映画として見れるのは、本当に贅沢だとは思いますけどね。そもそもこの映画のキャラたちは当然人形なんだから、生者にも死者にも垣根は無く、全員「生きてる」わけじゃないんですよね。文字通り「命を吹き込む」アニメーションの魔法ってのは、本当に不思議で驚きです。物足りない点もあったけど、力作であることは間違いない!作品です。