<ネタバレ>一匹のインコが行方不明になったことをキッカケに、あれよあれよ .. >(続きを読む)
<ネタバレ>一匹のインコが行方不明になったことをキッカケに、あれよあれよと物語が進んでいきます。気づいたときには「どうしてこうなった・・・」状態。まるでオセロゲームのように、人間関係がコロコロと入れ替わっていく様がスリリングで面白かったですね。安部公房の戯曲「友達」みたいな怖さも感じつつ、テーマのようなものが次第に浮き上がっていきます。定住者とよそ者の関係性が次第に曖昧模糊になっていく、なかなかよくできた物語でした。最後は一見 日常に戻ったように見えて、実は決定的に違う点が明かされます。あまり大人たちの人間関係に絡んでこなかった娘が、このオセロゲームの新たなプレーヤーとして招待されたようにも感じられました。