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<ネタバレ>バートン版の色彩の少ないゴシックな世界観から一転、極彩色に彩られた怪しげで乱痴気騒ぎといった様相のゴッサムシティ。これはこれで結講好きな世界観です。冒頭でパトランプなどの照明がギラギラ輝く光景は、前作までは無かったものです。同じシーン内でも、状況が変われば照明の色味も変化させていて芸が細かいですね。陰の強調から光の強調をする演出になっています(どちらも同じことか?)。その影響からか、エロチックなシーンも増えました。ニコールキッドマンが、バットマンのスーツを指先で撫でるところなんてドキドキします。そもそもスーツのデザイン自体が無駄にエロチック。
しかし、敵キャラクターは少々魅力不足でした。トゥーフェイスは、せっかく「二面性」のあるデザインなのにそれを活かしきれていないし、エニグマも、単に頭のいいバカって感じでした。役者がそれぞれ熱演している分もったいなかったです。
クライマックスの救出シーンは、ヒロインよりも相棒を助ける時のほうがドラマチックに描かれていたのは笑えました。これも監督の性癖なのでせうか・・・。