健気な12歳の少女の視点で描いていくスペイン内戦もの。田舎の .. >(続きを読む)
健気な12歳の少女の視点で描いていくスペイン内戦もの。田舎の風景の瑞々しさや、もちろんキャロルを演じたクララ・ラゴちゃん(目が大きい!)のボーイッシュな魅力は堪能できますが、肝心の物語はベタな設定の詰め込み過ぎだと思う。父親の出征、母親の病、預けられた親戚の家での確執、貧しい少年との淡い恋、etc.…、そして確実に忍び寄って来る戦争の影。特に、複雑な事情を抱えた母親の設定は、本作では全く不要でした。原題は「キャロルの旅」なので、それらの経験によって成長する少女の姿がテーマなんでしょうが、映画自体は少し陳腐な仕上がりです、5点献上。