うらぶれた嘗てのチャンプの様に寂れたフィラデルフィアで堅実に .. >(続きを読む)
うらぶれた嘗てのチャンプの様に寂れたフィラデルフィアで堅実に暮らしながら、過去に囚われ孤独を深めていくロッキー。しかし過去の情熱は今現在も心の地下室で燃え続けている。闘士は闘うから闘士。そして彼は、再びリングへ上がることを決意する…。一作目のストーリーを忠実に踏襲して物語を進めながら、これまでと決定的に違うのは「練習を始めるまで」が凄く感動的なこと。ロッキーの30年が自身の30年と重なり、否が応にも胸が熱くなる。一々台詞も泣かせる(「人生は最も重いパンチだ!」は林完治の名訳!)。その代わり練習シーン以降が少し物足りなかった。現役を退いてから長い老ボクサーならではの苦労を、もっと強調しても良かった。対戦相手はこれまでのモンスターみたいなハードパンチャーではなく、現代風のアウトボクサー。ちゃんと相手の方に「調整不足」と「故障」というハンデを与えてあるのも現実的でした。という訳で、少し甘めに7点献上。