少なからぬ方が指摘されてる様に、観ようによっては、とてつもな .. >(続きを読む)
少なからぬ方が指摘されてる様に、観ようによっては、とてつもなく身勝手な男と女にきりきり舞させられた親族の災難の物語とも採れる。本作に登場する誰の立場に立ったとしても、ハリー・ディーン・スタントンの行動は身勝手に映る筈。彼は息子の為でも、逃げた妻の為でも、もちろん弟夫婦の為でもなく、ひたすら自己満足の為、そして「過去」の為にだけ行動してる。この後ろ向きの姿勢がどうにも引っかかって、覗き部屋での会話にも貰い泣き出来ませんでした。それにしても、圧倒的に高評価の並ぶこっちが真のヴィム・ヴェンダースの代表作だったんですね、5点献上。