そもそも作り方がおかしい。いくらタイトルが「プルーフ・オブ・ .. >(続きを読む)
そもそも作り方がおかしい。いくらタイトルが「プルーフ・オブ・ライフ」だからって、全編を通して人質の生存を証明し続ける必要がどこにある? 人質の無事(意外にも結構元気)をこうもあからさまに見せられては、その妻に同情するのも難しいし(だから唯の不倫妻に見えてしまう)、ネゴシエーターの強気の交渉にも緊迫感など生まれる筈も無い。このストーリーの主人公はラッセル・クロウではなくメグ・ライアンであり、希望と絶望の狭間で夫の救出に一縷の望みを託しつつも、しかし別の男に惹かれていくという難しい役。皆さんのメグ・ライアンに対する不評は決して彼女の所為ではなく、全て中途半端なアクション映画を狙った脚本家と監督にあると思います。クロウのダンディズムさえ陳腐に見えます。という訳で、4点献上。