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単純に見えてかなり複雑な物語なので、ボーっと観てるとテーマを見失う。娘が主人公ではありますが、父、母、娘、息子を、エピソードのボリュームは違えど同列に描き、どの立場をも肯定せず否定もしない。劇中、母親自身は父こそが家庭の中心であると娘に訴えますが、割れた皿の破片でモザイクを作るが如く、母が接着剤となって家族を結びつけているのは明らか。やがて娘も家族の結びつきの大切さを知ったかの様にモザイクを作り始める。それでも娘は、きっと母親の様には生きないでしょう。彼女には彼女の人生がある、7点献上。[良:1票]