巷で評されているアメリカの視点と言うよりもアメリカ「兵」の視 .. >(続きを読む)
巷で評されているアメリカの視点と言うよりもアメリカ「兵」の視点で描かれており、決してアメリカの「論理」で描かれてはいないと感じました。P.K.O.や対テロ作戦等と呼び名を変えてもこれらは明らかな戦争であり、兵士が派遣される場所は戦場そのもの。リドリー・スコットは物語を描かずリアルな「戦場」を再現することで最前線の疑似体験をさせ、そこに何を感じ取るかを観客に任せています。地獄の一夜が明け、ようやく到着した国連(パキスタン)軍救援部隊の車輌に乗り切れないアメリカ兵達が交戦地帯から、正に走って逃げ帰ってくるシーンにアメリカの無力感と後の撤退が暗示され非常に印象的でした。「ビューティフル・マインド」と迷っている方、是非こちらをお薦めします。7点献上。