一部「羅生門」的であったりするものの、物語は想像通りあっさり .. >(続きを読む)
一部「羅生門」的であったりするものの、物語は想像通りあっさり進行するので、ミステリーやサスペンスを期待すると肩透かしを食らいます。しかしこの映画は、「愛」と呼ばれるものに内包された独善性、嫉妬心、幼稚性、そして恐怖を描いたなかなかのサイコ・スリラー。また、もう一つの側面で「ブスのひがみ」の恐ろしさも読みとれる(これはソーラ・バーチだからでしょうか?)。愛の前では理性は無力になる。人間の持つ感情の中で、「愛」は最も恐ろしい感情なのかもしれません。正に、無限に落ち込む「穴」と言った所でしょうか…、6点献上。