作品から受けたのは「大人の映画」という印象。それは大人向けの .. >(続きを読む)[良:2票]
作品から受けたのは「大人の映画」という印象。それは大人向けの映画という意味でも、鑑賞に知識や経験が必要な小難しい映画という意味でもなく、まるで映画自体が暫く寝かせてあったかの様に円熟していたという印象です(ということは、作り手が円熟していたということなんでしょうけど…)。本作の風景やディティールの演出の前では「ラストサムライ」の「武士道」も霞んで見えます。しかしそれでも、派手好きだということも手伝って、現代の庶民を代弁した様な本作より、死に絶えた崇高な理想を描いた「ラスト~」に軍配を上げてしまう私です。あと、何かと評判の宜しくない岸恵子ですけど、映画の作りとして本作は最初から以登の回顧録な訳ですから、ラストまでこの作り方で正解だったと思います。という訳で、7点献上。[良:2票]