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これはいい! 万人にはもちろんお薦めできませんが、本作は軽薄短小な恋愛ドラマが反乱する現代に於いては大変貴重な、「純愛」の一形態が描かれる逆調教物語。ラスト・シーンはどんなラヴ・ストーリーをも凌駕するハッピー・エンド(スピッツの主題歌が異様に似合う爽やかさ)で、久々に幸せな気分になれました。演出面では言いたいこともありますが、フェティシズムへの愛情溢れる喜国雅彦の物語だけでもう充分(原作はいつもの通り未読)。感情である愛を具現化する手段には色々方法があるということを認めた時、例え身体は縛られていようとも、心や愛はより自由になれることもあるのです。私も一人の女性と、ここまで全てをさらけ出し合えれば幸せです。変態の、7点献上。