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東宝に「日本誕生」、大映に「日蓮と蒙古大襲来」、新東宝にさえ「明治天皇と日露大戦争」という、邦画界の現状からは考えられない程の金を使い、オールスターが一堂に会した超々大作がある。日活を代表する大作が、ロマンポルノ移行期に製作された本三部作という訳ですが、以後、日活は衰退の道を歩み始めました。で、この第一部ですが、軍閥に取り入って満州に於ける利権に食い込もうとする財閥一族とそこに関わる人々を中心に、昭和初頭から満州事変までの日本の表と裏が描かれていきます。物語の壮大なスケールに負けないオープン・セットやエキストラ数、そして入れ替り立ち替り登場するスター達に圧倒されて3時間17分の間、全く退屈する暇がありません。正に堂々たる運命の序曲です、7点献上。