頑固でシャイな見栄っ張りのの2人(障害者とゲイ)はよく衝突す .. >(続きを読む)
頑固でシャイな見栄っ張りのの2人(障害者とゲイ)はよく衝突するが、そのやりとりはカラっとしていて、ユーモアと優しさに溢れる作品になっている。保守的なデニーロはゲイが嫌いで、娼婦も嫌い。(女に金銭援助はする)。でも自身が障害者となり、金欠になると、女は金目当てだった事に気づく。障害者としての孤独や不安や喪失感を、ゲイや娼婦が癒してくれる。悪い言い方をすれば、弱者同士の慰め合いなんだが、2人の演技力によって明るいものになっている。冒頭に健常者として彼女と踊るタンゴと、終盤に障害者として娼婦と踊るタンゴの対比がデニーロの心の変化を象徴していると感じた。