子供というのは無邪気なもので、自分の境遇が世間から見てどうい .. >(続きを読む)
子供というのは無邪気なもので、自分の境遇が世間から見てどういうものなのかというのが認識できずに、飢餓とか暴力でもない限り毎日楽しく過ごせるものである。他方、かと言って何も感じないほど鈍感なわけでもなく、親の「異変」にはそれなりに気づくものであり、そういった微妙な「子供心」といったようなものはうまく表現がされていたように思う。ラストはこれまでの展開における「明と暗」を象徴するような映像で、少々あざとい印象もあるが、それでも心打つものがある。