まずコレを実話と勘違いしている人が多いのに驚き。実話の設定を .. >(続きを読む)[良:4票]
まずコレを実話と勘違いしている人が多いのに驚き。実話の設定をヒントにしただけの完全なフィクションだ。ビジネス書等にたまに出てくる題材なので期待してみたがスタートはいいのだが、中盤からおかしくなり、後半はハズレだった。記者潜入→挑発行為で実験としては成り立たず、フィクションくさいなあと思ったが、ここまでひどくなるとは。まず、人間に狂気があるのは認めるが、状況証拠ありまくり、身元バレバレの状態で、残忍な犯罪行為をする事は普通ありえない。もしやるなら関係者全員殺して、証拠隠滅する覚悟でやる。看守達にその覚悟は感じられない。それに看守の方は通勤しており、いつでも辞められるし(通勤しなきゃいい)、極限状態でもなんでもなく、よく戦争なんかで言われる極限状態の狂気というのは全くあてはまらない。(ちなみに戦争は合法的殺人なのでこの実験とは別。戦争殺人は法の問題ではなく倫理の問題。)これは与えられた環境・役割・ルールを守る事による、心理変化の実験のはずだが、そもそも法を守るという社会的ルールの上に実験のルールが来る事は通常ありえない。仮に実験の最中に怨恨が生まれたとしても(人に接すれば気に入らないヤツの1人や2人はどこにでもいる)、犯罪行為が行われた時点で実験は破綻していて、もう普通の刑事事件の範疇。その辺の傷害・殺人事件と同じ。あとはヤクザの抗争以下の報復合戦でしかなく、単なる3流バイオレンスにしかなっていない。 展開が破綻しまくっている映画だ。[良:4票]