ワイルダー、ハリウッド監督4作目。オスカー獲得、パチパチパチ .. >(続きを読む)
ワイルダー、ハリウッド監督4作目。オスカー獲得、パチパチパチパチ。非常に真面目な作品で、笑いは排除されております。中毒者を扱うという点で、この時代には冒険だったようですね。さて、お酒を求めてさまようレイ・ミランド扮するドン、こいつがもうどうしようもないんですが、見ているうちに「ドン、我慢しろ!」という感情よりも、「ドン、後ろ後ろ!電灯、電灯!」と思わずドリフのコントを見る子どものような声を上げてしまいそうになります。ドンが飲むのを期待してどないすんねん、とすぐに気付くんですけどね。いやー、でも病院のシーンなど、かなり中毒者をリアルに描こうとするワイルダーの姿勢がよく見えますです。ハッピーエンドになっているのは、そうしないとパラマウントの幹部が映画化させてくれなかったようなので、甘いと思う方々、大目に見てあげてくださいね。