小津監督が撮ると小奇麗になりすぎてしまって・・・バーのママと .. >(続きを読む)
小津監督が撮ると小奇麗になりすぎてしまって・・・バーのママとその妹、ママのヒモの旦那、ママの元彼の家具屋の社長、社長の愛人の未亡人、この面子だったら普通はもっとドロドロした雰囲気の愛憎劇になる筈なのになんでこんなに爽やかなんだ?「風の中の牝鶏」では何があろうと離婚を口出さなかった女性がついに離婚を考え出す。これが古風といわれた姉の行動であるところが、すでに新しい世の中、考え方なんだろう。旦那に死なれて、父が言う”新しいものが良いという風潮は乱暴すぎる”この言葉の意味が良く判ったことだろう。旦那の想いや自分の態度、行動を考えたら彼女の下した決断に辿りつくことも頷ける。