<ネタバレ>これは出てくる登場人物に一人も悪人がいなく、とても愛せる映画 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>これは出てくる登場人物に一人も悪人がいなく、とても愛せる映画だと思います。特に家の階段から大量の犬が一斉に駆け下りてくるシーンでは、僕はこの場面を見てこの映画が好きになるだろうと確信しました。その他序盤のおっちょこちょいなプロポーズのシーンから、ついさっきまで険悪なムードで喧嘩していた店先の主人と妻がたった一言の言葉で仲直りしたりと、そこかしこに優しさが詰まっています。「飛行機に呪いをかける」と言っていたお婆さんでさえも滑稽です。物語には独特のリズムが有りテンポは最高とは言えませんが、タイトルにもなっている月の効果的な使われ方、度々出てくる食卓のシーンでは家族の温かみを感じさせます。そして何よりもオペラを観て涙を流すシェールの顔の美しいこと!余談:本作において主演のはずのニコラス・ケイジの存在感が個人的に希薄に思えたのは、本編開始30分後に画面に初登場するからか、もしくはまだこの頃は髪の毛がフサフサ過ぎて逆に違和感を感じてしまうのでしょうか?