<ネタバレ>小学校の頃に読んだ『はだしのゲン』を思い出します。『ジョニー .. >(続きを読む)
<ネタバレ>小学校の頃に読んだ『はだしのゲン』を思い出します。『ジョニーは戦場へ行った』と同様、ホラー映画顔負けの残酷描写に思わず顔を背けてしまう自分は臆病者です。中でも衝撃的だったのは、原爆投下後の広島の中で変わり果てた姿の弟を見つけた兄が「お前は誰じゃ!」と認めたくないながらも最終的には「おお、お前か」と泣き崩れるシーンの遣り切れなさと、そしてやはり何よりも主人公・矢須子の髪の毛が浴室ではらはらと抜け落ちていくシーン。これらの衝撃は恐怖であると同時に、決して忘れてはならないものだと思います。こういう映画が海外で(特にアメリカでも)高く評価され多くの人々に観てもらえるというのは非常に嬉しいことですね。ラストはついエンドクレジットの向こう側に虹を探してしまいます、例えそれが見つからないものだと分かっていても…。