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<ネタバレ>これは何もかもが素晴らしいと言わざるを得ません。三時間という長さをものともさせない息詰まる展開。緊迫感溢れる一方で、主演のスペンサー・トレイシーの人柄の良さも感じさせる。バート・ランカスターの威厳に満ちた演技、リチャード・ウィドマークとマクシミリアン・シェルの対決、そして華のあるマレーネ・ディートリッヒ。その他証人役として登場するジュディ・ガーランドやモンゴメリー・クリフトも、出演シーンが僅かながら流石名優というだけあって強烈な存在感を放っています。また撮影のアーネスト・ラズロの緩急を巧みに利用したカメラワークが素晴らしく、特に法廷シーンでの迫力は相当なものです。映画は最後にナチスの悪行から話を乗り越え、世界の"正義と悪"の本質に迫る。非常に意義深い作品です。[良:1票]