<ネタバレ>間違えて持って帰って来てしまった友達のノートを返すために、そ .. >(続きを読む)
<ネタバレ>間違えて持って帰って来てしまった友達のノートを返すために、その友達の家を探しに行くというただそれだけのストーリーに脱帽。一体どうしたらこんな天才的なストーリーを考え付くのでしょうか?巨額の制作費を掛けて無味乾燥なアクション大作を撮り続けている日本やアメリカの映画産業が馬鹿らしく思えてきます。殺し屋も謎の大金も出てこないのにこんなにもスリリングな物語を作れるなんて…。正直中盤までは子供版『自転車泥棒』という感じがしなくもありませんでしたが(^^;。それにしてもこの映画に出てくる大人たちは何と無理解な人たちなんでしょう!「次に宿題をやってこなかったら退校だ」と生徒を脅す先生や、そしてお母さんまで。友達の家にノートを返しに行かなければならないというのに「まず宿題をしろ」とはこれ如何に、その癖自分は「赤ちゃんの面倒を見ろ」だの「盥を持ってこい」だのと命令するし。それでもやっぱり最後は優しい。「四日に一度は子供殴る」と豪語していたお祖父さんも確信犯っぽいし、一見厳しそうに見えて実は子供たちを思う気持ちは誰よりも保護者としての親が一番強いのではないでしょうか。最後はてっきり先生が「おいちょっと待て、これよく見りゃ同じ文字じゃねえか」と気付くのではないかとハラハラしたけど、無事上手くいって素直に良かったです。しかしこういう映画を観せられると、我らがのびの○太という人間が如何にだらしない存在かがよく分かりますね(汗)。