例えば、どうだろう。サンタは存在するのか、という問いに、最高 .. >(続きを読む)
例えば、どうだろう。サンタは存在するのか、という問いに、最高裁が「サンタクロースはいるのです。私達の心の中に」と判決を下したとしたら。世間はバカにするだろうか。クリスマスらしい、いい話として扱われるのではないだろうか。それくらいにクリスマスはオールマイティ・カードであり、免罪符になり得ている。ところが映画は、この安全地帯に着地することを拒もうとする。なぜ、人間はファンタジーを必要とするのか。世間が、何となくあいまいな気分で、いることにしているサンタクロースの正体とは何かを徹底的に考えようとしている作品だと思う。