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リンチのファンではありませんが、この作品はすごいと思いました。他の作品より、難解でない分(ストレイト・ストーリーは除く)、リンチの仕掛けが分かり易いので、もう本当にこの監督は、滅多にいないような才能の持ち主だとやっと分かりました。リンチファンの方、遅ればせながら反省しております。私はアホでございました、申し訳ございません。題名から、登場人物の名前から全てにちゃんと意味があるんですね。無駄なシーンなんて無いんですね。リンチ作品は、全編の細部にまで盛り込まれた監督の企てが、何処まで分かるか(映画ファンであればあるほど分かる?)によって、面白いか面白くないかが決まるんでしょう、きっと。でも、この話悲しすぎます。ハリウッドの主演女優を目指して挫折、ついには殺人の依頼までしてしまう、クラブ、シレンシア(サイレンス?黙祷、つまり死後の世界?)だっけ、泣き女が歌う歌と涙こそ、彼女の生きた人生そのもの。2人の主演女優もとても良かったです。でも、ちょっと懲りすぎ?考えすぎなきゃならないのが、疲れました。