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往年のSFファンとしては、サイバーパンクのキーワードである「マトリックス」という概念を陳腐化(大衆化)させたところに意義のある映画といえます。彼らの活躍する仮想世界は元祖「サイバースペース」なのですが、サイバースペースという言葉は今や別の意味を持つに至っているため、マトリックスというネーミングが採られたのでしょう(あと10年早ければ……)。元祖サイバースペース的情景は、「アニマトリックス」に収録されている「セカンドルネッサンス」で堪能することができます。この映画そのものについてですが、映像的に面白い映画はそれだけでも評価できますし、大がかりなスペクタクルと独特のアクションなどもひっるくるめて、普通に面白い映画だと思います。