社会派のメッセージをエンタテインメントの衣にくるんだ秀作。「 .. >(続きを読む)
社会派のメッセージをエンタテインメントの衣にくるんだ秀作。「エシュロン」という名前こそ登場しませんが、この映画ですでにエシュロンが紹介されていたのですね。そういえば、「24」では、監視カメラを犯罪者が悪用するところまでいってしまっていました。政府が社会不安を煽っても、なお伝統的なプライバシーの価値を尊重する心情は、彼の地では根強いものがあるのでしょう。片や日本では一般市民が監視カメラやNシステムの導入に諸手を挙げて賛成し、プライバシーを声高に主張すれば反日非国民(エネミー・オブ・ジャパン)、犯罪者の疑いまでかけられかねません。映画製作の話に限っても、「踊る大捜査線2」での監視カメラの扱いに思いを致せば、彼我における志の違いは明らかといえましょう。