内容よりまず、主演アル・パチーノに拍手を送りたい。ギャングか .. >(続きを読む)
内容よりまず、主演アル・パチーノに拍手を送りたい。ギャングから足を洗いたいが、義理人情が堅くなかなか第一歩を踏み出せないカリートを見事演じきっている。個人的にはそれほど好きな役者ではないが、威厳と寂しさが同居した顔はとても印象的だ。冒頭いきなり、カリートの撃たれるシーンで始まり、過去に戻るパターンなのだが、当初は生きるか、死ぬかの緊張感がそがれるのでは?と心配したが、逆に誰が撃ったのか?といったサスペンス要素によりさらに高まっている。特に後半のマフィアに追われる場面は、タイムリミットが相乗効果となり、なみならぬ緊張感が漂う。誰よりも仲間を思う、カリートが最後に裏切られる結末は何とも切ない。