サスペンス映画としては物足りなさが残るが、アル・パチーノ の .. >(続きを読む)
サスペンス映画としては物足りなさが残るが、アル・パチーノ の次第にくたびれていく描写だけでも楽しめる。アラスカの寂れた町並みも、白夜と相まって怪しげな雰囲気を醸し出している。クリストファー・ノーランの場合奇抜な展開が注目されてはいるが、光と陰のコントラストなど、人物像を浮きぼらせる構図など映像面でも十分評価に値する。まぁ、そうはいってもこの映画の欠点は緊張感の欠如だろう。主演級2人への配慮か、刑事と犯人の保身のための交渉がメインではこちらが眠くなってしまう。後半になってやっと出番が増えた現地警察官エリーを追いつめる側としての描写が足りなすぎる。事実を隠す者、事実を追究する者、サスペンスとしては好材料な要素をなぜ、深く掘り下げなかったのか疑問が残る。