家族それぞれのラジオにまつわるエピソードを繋いでいく展開のた .. >(続きを読む)
家族それぞれのラジオにまつわるエピソードを繋いでいく展開のため、面白い部分とそうでない部分とに分かれる。面白い部分としては、ラジオの話で男が空想を広げるところ。まず足を失ったエピソードで義足でマウンドで投げる姿を、さらに、腕も失う、失明、といったエピソードで空想の悲劇のヒーロー像は加速する。最後に死んでしまったエピソードで男の空想は無駄に終わる。この、リスナーの空想しながら聴くといった描き方が斬新で面白い。さすがはウディ・アレンと唸らせる。ただ、個人的には軸となるメインストーリを据えて置いたほうが全体として締まった気がする。