<ネタバレ>横溝お得意の近親相姦(風)ネタではあるが、顔のない被害者=加 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>横溝お得意の近親相姦(風)ネタではあるが、顔のない被害者=加害者という、古典的本格派ミステリーでよく使用されるギミックを使って、うまくまとめた好作品。乱歩ものもそうだが、昭和初期という舞台設定はこの種のミステリーには不可欠な要素。DNA鑑定などの科学捜査全盛の現代では、こんな謎ありえないから。この種の土着的なムードっていまの日本には(特に都会には)皆無だから、レトロスペクティブに訴えるものがあるんだろうな、と。ともかく、金田一ものとしてはとてもよい作品であることは疑いない。