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<ネタバレ>サイコサスペンスとして、あまりにもありがちな展開とオチにガッカリ。良く言えばオーソドックスだが、この手のジャンルにおいて現代の目の肥えた観客を満足させるには、これではさすがに工夫が無さ過ぎる。
他の方も書いているように、主役の親子ふたりに焦点を絞り過ぎているため、サスペンスを盛り上げるべき「犯人候補」が他にいないのが致命的。出番の少ない精神科医の女性や保安官では、親子との関係性や人物描写が希薄なので犯人である必然性が薄い。隣家の住人と不動産屋は怪し過ぎるし、同じく親子との関係性が描けていない。キャラ的にも犯人としての魅力に欠けている。かと言って、「洞窟に巣食う怨霊に取り付かれていました」では、ただのオカルト。とすれば、消去法+お約束として「一番怪しくないメイン登場人物が犯人」という黄金パターンに見事に合致するのはひとりしかいないわけで、実際、そのままのオチに拍子抜けしてしまうほど。
そのくせ、結局は少女も多重人格を発症しているような描写もあるため、そのおかげで意図的に誤魔化されている部分もあり(最初のバスルームの落書きとか、まったく「チャーリー」を怖がっていない描写とか)、そういう「誤魔化しのため」のヘタな演出のせいで、余計にオチの陳腐さが際立ってしまっている。いつも同じ時刻で目覚めるシーンとか、夢のシーンとか、あまりにも伏線が素直すぎるのも問題。
確かに後になるほど、この手のジャンルはアイデア的に作るのが難しくなるが、だからと言って、既存作品をリサイクルしているだけのお手軽な作り方をしてもいいと言うものではないだろう。[良:1票]