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微妙な作品。単に冤罪や死刑制度の是非を問う映画という訳でもないだろうが、その部分にだいぶウェイトが置かれているのも確か。コーフィに生命エネルギー(?)を与えられた看守が、自分の良心の呵責に耐えながらも生き長らえなくてはならないというラストシーンが、それを物語っている(コーフィがそれを望んだ訳ではない)。癒しの力を人のために使いたくても使えない(極端なため)ことに疲弊したコーフィの、「疲れた」というセリフには共感できる。いくら死にそうな人のためとは言え、不死にしてしまっては、その人のためになるとは限らない訳だし、そういう人たちをただ見ているしかないことに罪悪感を持っていたため、冤罪を受け入れたのかも知れない。