<ネタバレ><原作未読・映画版のみの評価>
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<ネタバレ><原作未読・映画版のみの評価>
作品として唐突と言うか、いきなり舞台が「アンダルシア」で、いきなり「自転車レース」の途中で、いきなり「兄貴の結婚式の日」で、いきなり「茄子がうまいんだ!」とか言われてもなあ…。
テーマと言うか、伝えたい事は分かるんだけど、観客を作品に引き込む下準備も無いままに、無理矢理に話を聞かされているような違和感がある。そう言う意味では、時間的に短いのも良し悪しだね。短時間のせいで、キャラや舞台設定の丁寧な描き込みもされないまま話が進むため、登場人物の心情に感情移入ができない。かと言って、これ以上長くされると今度はレースのテンポが悪くなるし…。
また、その自転車レースもリアルではあるものの、その分、アクション性は低く、これと言って盛り上がる部分が無い。疾走感もいまいち。スポンサーとの関係やライバルとの心的な駆け引きなども中途半端。
まあ、あまり大げさでドラマチックな展開を求めるような作品ではない事も分かるし、全体的にはよく短編にまとめたなあと思うけど、それで作品として面白くなっているかと言えば、正直、微妙なところ。
設定が中途半端にリアルな分、キャラクターやストーリー展開に魅力が無いのが致命的。そういう意味でも、アニメのメリットを活かしていないのが残念。