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<ネタバレ>最近では他のメディアとタイアップした映画(ゲームはもちろんですがStar-Warsシリーズとかもそれに近い)がトレンドになって、それで原作とかも売れるだろうとかの色気があるから映画としての完成度・完結性を損ねているようです。防大生の論文(インターネット上とか言うのがお笑いですが)とか学習会(かっての左翼教授の裏返し)とか福井小説の主張は映像で表現するならその背景まで描かないといけないけれど、そんなことしてたら観客を呼べないのも明らか(テレビドラマにしたら滑り出しで打ち切りにされてしまう)だから無理があります。特務員も目立たないのが任務なのに不必要な暴走族との抗争でバレバレだし、画を通じての専任下士官との交流はいいとしても、女性工作員との関係はどう見ても描き方に無理があって、それで水中での絡みも訳がわからない。海上自衛隊の紹介映画として派手なシーンを見せるだけではつまらないです。元々はイージスの名の通りこれはアテネ神とかトロイ戦争のアジャックスが手にした身の丈ほどもある盾で、その目的はこの大きな盾を自在に操る戦士が敵の一撃を横綱相撲で受け止めて自分の武器を存分に振るうためのもので、弱い人間を守る防空頭巾ではない(艦隊の主力艦防衛が目的)の艦ですから、それだけ持って専守防衛なんて言うことが自己矛盾なのだけれど、福井氏の小説だってそのことは衝いていない。まあ、唯一の救いは駄目士官が落下するサーモをダイブしてセービングするところで、それ以降のゲームみたいなゾンビ的抗争は無かったほうがまとまっているように思えました。