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<ネタバレ>封切り時に映画館で見たときは印象が強かったのですが、テレビでの放映で少しがっかりしたのはやはりこの種の映画には大画面が不可欠なためのようです。スケジュールに追われる中で迂回できる町を、たまたま手に入った敵の残留品から名も無き1兵士に大西洋を越えてクリスマスケーキを届ける補給路に支えられた敵の志気をくじかせるために(未経験の多い味方兵士に勝利体験を得させる必要もあったでしょうが)陥落させることを決意したヘスラー大佐の判断は決して間違ってはいないけれど、やはり物量と補給の面からも無理筋の作戦だったと言う悲劇です。最後に燃料切れの戦車を放棄して歩いてドイツに戻る場面はすこしやり過ぎですが、最初の勝利に際して「この勝利で戦争は終わりますね。」と喜ぶ従卒が「いや、戦争はいつまでも続く。」と言う戦争にしか生き場所を見出せないヘスラー大佐の言に途方に暮れる表情と、最後に失意の中でほっとした表情で歩いて戻る姿を対比させるために必要だったのでしょう。