惜しい。これだけ個性的な映像技術があるのだから、その技術を全 .. >(続きを読む)
惜しい。これだけ個性的な映像技術があるのだから、その技術を全編これ見よがしに見せつけることなく、効果的に使えばいかに強力な表現上の武器になったであろうか。と、精一杯良いところを見つけてほめてみましたが、ここまてでした。まるで幼児がおもちゃ箱を全部ひっくり返して自分だけ楽しんでいて、大人に「ねっ、楽しいでしょう、楽しいでしょう」といつまでも迫っているような映画です。モンタージュ技術等の映像表現によって伝えたいことを言葉を使わず伝える技術もなく、作中人物に逐一語らせて、これがいやしくも商業監督が撮った映画なのだろうか?素人映画だってもう少しは考えるでしょう。しかも、あれだけ台詞で語らせておきながら、原作を知らない人にはストーリーが良くわからないときている。60分以内の作品にもできそうな薄い作品。映画の呈をなしていません。邦画の恥というべき監督と作品です。