「機械が人間に愛情を抱いたら…んなアホな」なんてチンケなやり .. >(続きを読む)
「機械が人間に愛情を抱いたら…んなアホな」なんてチンケなやりとりで終わらせてほしくないです。親子の描写も大きなテーマのひとつ。これは個人的な見解ですが、現代は子供に対して一途な愛を与えられない親が増えているようです。子供が求める愛とは、純粋で一途なものです。「愛している」と想われたい…そんな強烈な欲求を、ロボットの忠実なプログラムに置き換えて描かれたのではないだろうか。また、キューブリックが「2001年宇宙の旅」で描いた人間と道具のあり方についても、この映画に継承されているのだと思う。とどまることを知らない人間の欲求が本編を通して如実に伝わってくるし、道具(機械)に対する人間の無責任さも浮き彫りにしている。物が溢れ、豊かな生活ができる今日、子供や道具に対する愛情を考え直してほしい…とスピルバーグは言いたかった…のかも?実はもっと深いテーマがあったりして?哲学的で難しい映画かもしれませんね。でも、この映画をつまらないとか、途中で飽きたとか言う人は、感受性が乏しいとしか言い様がないですね。そんな人が周囲に多いです。なぜこの映画が作られたのか、もっと根本から考えてほしいです。