80年代後半から90年代初頭にかけてニューヨークのクラブシー .. >(続きを読む)
80年代後半から90年代初頭にかけてニューヨークのクラブシーンをリードした<クラブ・キッズ>マイケル・アリグを中心に、当時のゲイカルチャー、ドラッグカルチャー等を描いた実話の映画化。歳がひとつしか違わない彼が生きた時代は、私が生きた時代でもある。映画に出てくる巨大ディスコ「パラディウム」と教会を改造した「ライムライト」にはミーハー根性丸出しでわざわざ行ったことまであるんだ、恥ずかしながら。「空虚である」と考えることさえ拒否した「空虚さ」、悪趣味なゴージャスさ、それがあの時代の雰囲気だったのかも。彼らのハズレぶりには遠く及ばないが、私自身もしゃれにならないバカやってた時期だったし、ノスタルジーや親近感もあって甘い採点を許してこの映画を見たのだが、う~ん、イマイチ。監督のフェイトン・ベイリーとランディ・バルバートはドキュメンタリーで高い評価を得ているようなので、狙いでやってるんだろうが、登場人物達のアップがやたらに多くて疲れる。またマコーレ・カルキン扮するマイケル・アリグの心情に焦点を絞り過ぎているので、彼らがいかに時代にもてはやされたかが伝わってこない気がした。もっとクラブやイベントのシーンを入れてワクワク感を出した方がメリハリあって良かったんじゃないかなぁ。それとイジメられっ子が脚光を浴びてやがて薬漬けってマコーレ・カルキンにピッタリの役っぽいんだけど、なーんか彼にはピンとこなかったスね。但しファッションと マリリン・マンソンの怪演はかなり楽しかったス!