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<ネタバレ>まずこの映画には派手なシーンはあまり無い。この映画の誇れるところは緊張感と展開の速さであろう。しかもこの映画には2つの見方があり、どちらかの主人公側で見ると話が2重に取れる面白いところがある。たとえばヤン(トニー・レオン)側で見ると潜入捜査官の孤独な戦いのような感じとなり、ラウ(アンディ・ラウ)側で見るとマフィアなのに警察官として内部情報を伝え、どうやってばれずにいるのかというようなものになる。この2人に言えることはどちらも組織の人、友人、恋人だけでなく自分にまでも嘘をつかなければならないことである。その苦しみが、ラストでは抜け出せる者、まだ続けなければならない者に分かれる。