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<ネタバレ>最初は9・11を映画にするのはあまりにも早いんじゃないかという気持ちが強くあったが、アメリカで生まれた身としてはやはり「観てみたい」という気持ちが勝り、映画館まで足を運んだ。そして僕は現実を直視する辛さを改めて知った。結末は誰もが既に知っている。でもそう知っていても、どうしても「助けてあげたい」と切に願った。この叶えられない願いが心を苦しめ、映画館でかつてないほどボロクソに泣いた。その一方、乗客達が(この結末を知る僕たちからすれば)どんなに絶望的な状況におかれていても、彼らは「生きる」という希望を求め、一丸となって体当たりしていく姿に人間の強さを感じ、心打たれました。この映画はあの日何が起こったかを何も偏見を加えずに淡々と描いただけのものである。だけど、僕はあの日のことを形にしたことに意味を感じます。乗客達のみならず彼らの家族の勇気を心の底から称えたい。