言い尽くされたことだが、冒頭のノルマンディ上陸作戦のシーンは .. >(続きを読む)
言い尽くされたことだが、冒頭のノルマンディ上陸作戦のシーンは圧巻の一言に尽きる。じっさい、戦争映画は「プライベート・ライアン以前」と「プライベート・ライアン以後」で語られているように思える。だがやはり、スピルバーグ監督のドイツ人への人種差別は覆い隠しようもなく、醜悪。「世界の自由を守るために死んでいった米軍兵士に敬礼せよ」というメッセージも、ちょっと鼻につく(この映画は断じて反戦映画ではないことに注意していただきたい)。ちなみに題名は「ライアン二等兵」という意味で、「プライベートな空間」などの「プライベート」ではない。いい加減な邦題は誤解を招くと思うので、やめてほしいなあ…と思う。