ズシンとくる“重い”映画だなあ、いろいろな意味で。冒頭のオハ .. >(続きを読む)
ズシンとくる“重い”映画だなあ、いろいろな意味で。冒頭のオハマビーチ上陸作戦のシーン、これが実戦の姿なんですか。それにしても、虫けら同然にバタバタと死んでいく兵士の姿を淡々と描いていくスピルバーグ監督の視線は凄まじいの一言。ヒロイズムのかけらも許さない。何とか生き残ったにもかかわらず、政治的な動機から不条理な作戦に駆り出されてしまうあたりにも、大いなる矛盾を感じてしまう。これもまた、戦争なんでしょうか。ところで、戦争映画って、大抵の場合、一方の側の視点で描かれるわけで、ハリウッド映画(ユダヤ系金融資本が支配)ならばドイツ軍が敵になるのは当然なんでしょうが、この作品に限らず、この手のハリウッド映画を何度も観てきたドイツ人の心境を考えると、複雑な気持ちになります。