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<ネタバレ>原作未読。美術や極彩色をふんだんに取り入れた色彩感覚が素晴らしく、漫画チックなCGと実写を巧く絡めていて今までの邦画には無かった作品。出演者はみんなキャラが立っていて、それぞれに抱えた悩みや問題があり、それぞれにストーリーがある。それを共感できる大人の方がこの作品には向いているかな。阿部サダヲのテンション高めのはっちゃけぶりは凄かった。アレのおかげでしんみりしつつも前向きになれる気がする。メリハリが効いた演出も巧く、物語が進むにつれウルウルの方が多くなりますが皆さん楽しそうに演じてましたね。音楽と主題歌も抜群に良かった。 パコ役のアヤカ・ウィルソンは、この子がいたから出来たような作品だなと思える存在だった(舞台版が既にあるそうですが)。「ゲロゲーロ。ゲロゲーロ。ガマの王子はわがまま王子。」と無垢で天真爛漫な笑顔でママに貰った絵本を読むパコは本当に天使のよう。記憶が一日しか保てないはずなのに前日頬を殴った大貫に「おじさん、昨日もパコのほっぺに触ったよね?」には参ったわ。グサッと来た。