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<ネタバレ>プロレスの舞台裏がそれなりに描かれてますが、暴露本が流行ってしまい、すっかり社会から元々低かった地位をさらに落として低迷してしまっている業界的にはどうなんだろうな。最近はそれを分かった上で見るべき物になっている状態なんだろうか? ミッキー・ロークの歩んできた道と、かつてはトップを極めたが今はインディ団体で日銭を稼ぐロートル・レスラーの姿がマッチしてますね。数年前の「シン・シティ」でビルドアップされた身体を見てびっくりしましたが、本当にプロレスラー並の立派な体つきだったし技を受けてたのは立派。 ストーリー的にはベタであり、娘とのやり取りのオチなどは唐突感もあり違和感を感じたが、バイトをしながらもレスラーを続けるのは、観客の歓声が麻薬的な魅力があるからなど、レスラーに関しては心情を理解できているしドキュメンタリーのようで優れた脚本と思った。社会的地位が無く色モノ扱い、技を受けまくったせいで体はボロボロ、人生的にも不安しか残らない先の見えないプロレスラー達。そのプロレスラーにしかなれない男の悲哀っぷりが痛いほどきちんと描かれていた。 プロレスは他の格闘技と違い相手の技を受けて成り立つ。その中でも相手の技を全部受け、相手の力を引き出し、観客を魅了した上で勝つのがトップのレスラーだ。それはプロレスラーという限られた職業の中でも選ばれた人間しか出来ないコトだろう。でもそんな人並み外れた頑丈さ、タフさでも限界はあるんだよ。ファンは限界を超えた先を見たくないし知りたくないよ。[良:2票]