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<ネタバレ>落ちぶれた元ロデオスターのマイクと少年の旅路。路線的にはよくある系でイーストウッドにしてみれば手慣れた内容だった気がするが、「イーストウッドが描く真の強さ(マッチョ)」と宣伝されていた割にかなり淡白な出来栄えでちょっと残念だったかな。舞台は整ったってトコで終わっちゃった感があり消化不良。苦労と挫折を味わい生きる意味を失っていた男が人生を取り戻すのはいいとして、その老人を見て成長しつつあった少年との別れのシーンはもうちょっと後の展開を匂わせる演出が欲しかった気がする。裁判のコマとして息子を欲しがってる親父をマイクは知っているだけにね。まあ彼のように老いと向き合い上手く付き合うのは難しいですね。 長く滞在することになった村の住民が次々に動物を連れて来て診るハメになった時の「俺はドリトル先生か」や、メキシコ警官に停められた時の「どうせお前らに言葉はわからねえだろ」的な英語での罵詈雑言などイーストウッド節は健在で笑った。あの年齢でも最後にはしっかり女性をゲットするのもさすがだ。イーストウッド91歳はまだ現役だわ。[良:1票]