大林節はあまり受け付けない方なのだが、それを差し引いてもおも .. >(続きを読む)
大林節はあまり受け付けない方なのだが、それを差し引いてもおもしろかった。ラストまで笑いあり、涙ありと、勢いよく展開していくのが、見ていて爽快だった。時代設定が自分の青春時代よりもだいぶ古いわけだが、すんなりと感情移入でき、やはりあの年代の感覚というのは共通しているのだと改めて実感した。構成も抜群であったし、ペーソスもうまく利いていて、エンドロールでは心動かされた。やはり、小説にしろ映画にしろ「あの感覚」こそ醍醐味であろうかと思う。 あ・・・あと演奏シーンはやはり同録でやって欲しかった、映画も心も高まっているところなのに、クールダウンしてしまいそうになった。何とも勿体無かった。