容赦のない映画だった。それでこそ現実がリアルに描かれている。 .. >(続きを読む)
容赦のない映画だった。それでこそ現実がリアルに描かれている。人間にはそれぞれ、生きる権利もあり死ぬ権利もあると思う。全身麻痺で、家族はもともとクズで、舌を噛んでまで死のうとしたマギーに対して、「でもいいから生きろ」というのはあまりにも彼女の気持ちを無視したものだと思う。あの神父はただの偽善に思えた。それに対してフランキーは誠実に向き合った。彼女の「殺してくれ」という頼みに対して、誠実に答えるには、フランキーのように殺すか、「刑務所とかめんどくさいしそこまで関わるのが嫌だから」と断るかのどちらかである。「生きることに意味がある」とか言うのは自分に対する言い訳であり、その上偽善である。