<ネタバレ>父母と姉妹の四人家族。父親ムヒョンは医師か研究者。同僚か部下 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>父母と姉妹の四人家族。父親ムヒョンは医師か研究者。同僚か部下の女性・ウンジュと不倫関係若しくは好意を寄せられている。一家と母の弟夫妻、ウンジュも加わって自宅でパーティーの準備中、二階の妹スヨンの部屋の箪笥の中で母親が毒薬を飲み首を吊って自殺していた。スヨンは箪笥を開け驚き、母親を下ろそうと身体を引っ張ると箪笥が倒れてきて下敷きになってしまう。一階に居たウンジュは二階での物音に気付き様子を見に階段を昇ると外出するために部屋から出てきた姉スミと顔を合わせる。ウンジュは何か物音がしなかったかとスミに尋ねるがウンジュに敵愾心を持つスミは「あんたと一緒に居ることが苦痛で我慢できない。私の家族に一切関わって欲しくない」とウンジュの話に耳を貸そうとしない。スヨンの部屋で何か異変が起こったと感じていたウンジュだがスミの態度に怒り「いま家から出て行くことを後悔することになる。この瞬間は一生決して消えることなく繰り返えされるわ」と告げる。スミは外へ出て行き結局ウンジュはスヨンの部屋のドアを開けない。スミは家を振り返り一瞬戻りかけるがテラスにウンジュの姿を見て再び背を向ける。箪笥の下で姉に助けを求めるスヨンの声は誰にも届かずスヨンは息絶えてしまう。スミは母親の自殺、近くに居ながらスヨンを救えなかった後悔、ウンジュへの憎しみなどから精神に異常をきたす。母は父親とウンジュのせいで自殺し、ウンジュが後妻に収まり、スミとスヨンを虐待しているという妄想に取り憑かれる。スミはスヨンと戯れ、ウンジュに反抗し、父親にスヨンを虐待しているウンジュを追い出せとなじるが、姉妹を疎み夫(父親)の世話をしようとしているウンジュそのものが実はスミであった。ムヒョン夫妻(実は親娘)と義弟夫妻の四人での会食の際、義弟の妻は台所の流しの下に少女がいるのを見る。スミの妄想や常軌を逸した言動に疲れ果てた父親はスミにスヨンが既に死んでいることを告げウンジュを呼び寄せてスミに対面させる。父親はスミを病院へと連れ戻す。ウンジュは二階のスヨンの部屋であの箪笥から這い出てきた怨霊に襲われる。物語を時系列に沿って再構築するとこんな感じですか。スヨンが単にスミの妄想としてだけでなく霊としても存在しているところがポイントでもあり話を混乱させているところですがこれは意図されたものだと思われます。スミ役の女優さんの取り憑かれたような表情がいい感じ。