長さのわりには退屈しなかった。刺激的な描写や凝った映像、復讐 .. >(続きを読む)
長さのわりには退屈しなかった。刺激的な描写や凝った映像、復讐の行方などで引っぱってくれた。ただし復讐が歴史の激動に呑み込まれて吹っ飛ばされてしまう結末はちょっと期待はずれ。もっと復讐劇として徹した方が良かったのでは?主人公が殺された父の仇を狙うというのは古典的なテーマ(たとえばハムレット)だし、スコセッシの遠い出自を感じさせるイタリア的なドラマでもある。マカロニ・ウェスタンにもそういうストーリーがよくあった。ただし、同じくイタリアの血を引くディカプリオの演技には彫りの深さがあまりない。それにこの人、二枚目スターにしてはどうも顔が丸すぎるような(笑)。私もニューヨークにこんな歴史があったとは全く知らなかった。日本の歴史にもいろいろな事件があったが、やっぱり日本人は比較的おとなしい。血生臭さでは負けるようだね。