1つの事件がこんなにも多くの人間を混乱させ、遂には本作品まで .. >(続きを読む)
1つの事件がこんなにも多くの人間を混乱させ、遂には本作品まで作らせしめた。というと語弊があるかもしれないが、ノンフィクションであるがゆえに、まとまりにかける描写や、不完全に思えるストーリー展開もあるが、それを狙って作ったのであれば、1本の映画としては楽しめた。ただ、やはり後味はよくない。最終的に「7年後」という字幕には感嘆の声さえ出たが、一人の漫画家が情熱を燃やしてしまったこの事件を、映画化した意図が鮮明ではなく思えた。劇中で犯人の手紙に書かれてるように、こんな映画ができることが犯人の思うツボだとは思いたくないが、現実はそうであるかもしれない。